アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
138
-
「しまいには、岡本と俺の妄想まで......っ。......こ、この際だ、日比谷には全部話して」
「うわああ!!もういい!!!」
「なぜ、止める」
「止めるに決まってんだろ!そんなの聞きたくねえよ!」
それを聞いたら絶対駄目だ。俺の感がそう言っている。
俺の必死さが伝わったのか、支倉も幾分か冷静さを取り戻した。
「......そうだな。すまない。取り乱した」
「はぁ......疲れた......」
ぐったりする俺に、支倉は咳払いをして話を止める。
支倉の身の変わりようも、鈴原同様に見事なものだった。
さっきの興奮は何処へやら、淡々とした表情に戻っている。
「そんなわけで、惚れてしまったものはしょうがない。それならば、今まで読み漁ってきたBL本の数々を参考にしようと思い、実践しているところだ」
「え?何してんの?」
「そうだな......高いところのものを代わりにとってやったり、頭を撫でてみたり、耳元で囁くようにしたり、今日のように褒めたり、だな。効果があるかはわからんが」
「へえ......まあ、あるんじゃねえの」
なんか全部鈴原にされてる気がする。そしていつも俺は照れてる気がする。
そう思った俺は支倉に言ったけれども、支倉が調子に乗ってさらに聞いてくるから、すぐに後悔した。
「ほう、経験者が言うなら間違いないな。他には、鈴原に何をされたら嬉しい?何をされたら照れる?是非、実体験をもとに教えてくれ。もちろん下の話でも構わないぞ」
「い、言うわけねえだろ!この馬鹿!!」
なんなのこいつ。ほんとやだ!
支倉の新たな一面に、もしかして翔平が危ないんじゃないかと思う俺なのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
138 / 343