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175/支倉高志side
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今日の分の文化祭準備を終えて、岡本の家へ直行するかと思いきや、たどり着いたのは......保育園?
岡本が手を振ると、砂場から走ってくる子どもが二人。
「「おにーちゃん!!」」
顔もそっくり、息もぴったりな二人はどうやら双子のようだ。
二人とも、岡本によく似ていて、まるでショタ岡本を見ているかのような気持ちになる。やばい。天使。
「良い子にしてたかー?」
「「おー!」」
抱きついてきた双子の頭を撫でる岡本が、近くに来た先生に会釈をする。
「ありがとうございました」
「いえいえ。空(そら)くん、大地(だいち)くん、またね」
「「またね!」」
元気よく挨拶をして、いざ帰ろうとした時に、双子が俺の存在に気がつく。
「だれー?」
「よーちゃんじゃないねー」
「ねー」
その双子の会話に、岡本は笑いながら答えた。
「あはっ。今日は陽ちゃん来ないよ。この兄ちゃんは、支倉っていうんだ」
「「はしぇ.....?」」
首を傾げる空くんと大地くん。
子どもにはどうやら言いにくい名字だったようだ。
それを察した岡本が、
「あー、そっか。じゃあ、高志だ」
なんて言う。
岡本に突然下の名前で呼ばれたことに、俺の心臓が爆発しそうになった。
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