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178/支倉高志side
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「う、ん......支倉になら、俺......良いよ」
「......日比谷はもう良いのか?」
あまりに捨て身な岡本に大事なことを確認すると、岡本は首を振った。
「......わかんない。けど、あんなに大好きだった陽ちゃんのこと、親友としか思わなくなってるときあって......。この間、夜に、その......支倉のこと考えちゃって......。だから、シたらもう一歩前に進めるかもって......。......でも、こんな中途半端なやつとしたくないよな。ごめん。忘れて」
そう言った岡本が俺の手を離そうとするから、今度は俺が岡本の手を握る。
「は、支倉?」
「お前が良いなら、するに決まってるだろう」
利用しろと言ったのは俺だ。
岡本がどんな形であれ俺を望んでくれるのなら、俺はそれに応える。
そのつもりで、あの日、ああ言ったんだ。
こんな据え膳、食わないわけがない。
「あは......真面目キャラどこいったんだよ」
「岡本に関して真面目でいられるわけがないだろう」
「なにそれ」
笑う岡本の唇に自分のそれを重ねる。
「ん......。あは、支倉とキスしちゃった」
「岡本......好きだ」
可愛いことを言う岡本に気持ちを伝える。
岡本は何かを言おうとしたけれど、言わせないように再びキスをする。
それはきっと、まだもらって良い言葉じゃないから。
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