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外で待ってると言ったのに、強引に中に入れられ、俺は居間で待機中。
立花の家は、小さなアパートだった。
あたりを見回すと、数々の荒れた痕跡が見つかる。
きっと、親が付けたものなのだろう。
こんな場所に今も住んでいるなんて、立花は辛くないのだろうか。
そう思いながら見ていると、明らかな違和感が見つかる。
「は......?なんだよ、あれ......」
あれとは、俺が入ってきたはずの玄関のドア。
「あっれー?もう、気付いちゃいました?」
後ろから発せられた言葉に勢いよく振り返る俺。
そこには、さっきとは雰囲気が違う立花が立っていた。
怖い......。
「良いでしょ、あれ。俺のことに興味がなかった両親が、俺のためにあれだけは必死に付けたんすよ」
「......っ」
迫ってくる立花から逃げるために、玄関へ向かおうとするが、素早く手を引かれて押し倒されてしまう。
「無駄っすよ。鍵、掛けときましたから」
そう。この家のドアには、内鍵が付いていた。鍵穴が家の中から見えるのだ。
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