アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
194/立花涼太side
-
*
陽さんと玲クンが出て行ってから、どれくらい経ったのだろうか。
俺は殴られた頬を押さえながら、ただドアを見つめていた。
陽さんは、俺は悪くないと言った。
誰がどう見ても悪いのは俺なのに、あの人は俺をかばった。
俺を怒っていないと言い、俺にも信用できる人ができると、そう言った。
......どうして、俺とあの人が似ていると思ったんだろう。
俺は最低最悪な人間で、過去を引きずって、それに陽さんを巻き込んだ。
あの人は俺のことを、前を向いててすごいと言ったけど、本当に前を向いて生きているのは陽さんの方だ。
本当にすごいのはあの人なんだ。
そんな人を好きになる資格なんて俺にはなかった。
これからどうしようかなー。死のうかなー。
とか、馬鹿なこと考えてたら、ドアがゆっくりと開いた。
「涼太くん......?」
「店長......」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
194 / 343