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「は?やめたい?何を?」
鈴原の引きつった声が聞こえる。
自分でも何をやめたいのかわからない。
それなのに、俺の口ははっきりとやめたいと言ったのだ。
「......」
「うっ......ううっ」
静寂の中に、俺の泣き声だけが響く。
しばらくして、鈴原がシャワーを置く音がした。
「......わかりました。別れましょうか、俺たち」
......え?
今......なんて言った.......?
目を見開いて顔を上げると、鈴原はすでに背を向けていた。
肩は少しだけ震えている。
「先輩がどうしても言いたくないなら仕方ないです。でも、付き合ってる限り、俺はそれじゃあ満足できません。先輩も付き合ってるのやめたくなったんでしょう?」
「そんな意味じゃっ」
「でも!ここ最近、上手くいってないじゃないですか。離れた方がお互いのためです。きっと」
風呂から出て行こうとする鈴原を引き止めようとするが、泣きすぎで立ち眩んで、またうずくまってしまう俺。
そんな俺に残されたのは別れの言葉だった。
「さようなら。日比谷先輩」
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