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201/岡本翔平side
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「おっはよー!陽ちゃん!......って陽ちゃん?」
今日は文化祭初日。
朝から、最後の準備で賑わう学校。
そんななか、いつもよりも少し遅く登校してきた陽ちゃんの顔に、俺は驚いた。
「どしたの?目ぇ、すごい腫れてる」
伊達メガネで隠してはいるものの、整った顔が台無しになっていることには変わりなかった。
「別に......俺、仕事あるから」
そう言って、あっという間にいなくなってしまった陽ちゃんに首をかしげる。
けど、予想は簡単についた。
陽ちゃんがあんなに泣くなんて、鈴原のことに決まってる。
「どうしたんだ?そんな顔して」
気づけば、隣には厨房係の準備を終えた支倉が立っていた。
陽ちゃんと入れ違いで来たのだろう。
「んー......なんか陽ちゃんがおかしくて」
「日比谷が?」
「うん。ちょっとさ、一年の教室行くんだけど、付き合ってくんない?」
「それはいいが......」
そうして俺たちは一年四組に向かった。
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