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203/岡本翔平side
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「はぁ?何したかわかんないけど、そんな簡単に心入れ替える?信用できない」
俺がそう言えば、支倉は困った顔をし、立花は下を向く。
そして、立花は呟いた。
「それでも、謝りたい」
そう言ったかと思うと、今度は顔を上げて俺の目をはっきりと見て言った。
「俺、ちゃんと前向くよう頑張って生きてくからって言いたい」
「......」
俺の踏み込めない領域だ。
そう思った。
俺はまあまあ幸せな家庭で育った。
両親は俺を大事に育ててくれるし、可愛い弟たちだっている。
だから、やっぱり陽ちゃんのことを全部理解できてるわけじゃなくて。
そんな俺に陽ちゃんはいつだって悲しそうに目を細めた。
今の立花はそんな陽ちゃんに似た顔をしていて、俺がこれ以上言えることはないのかもしれない。
けど、それでも、俺は陽ちゃんが大事だから。
優先すべきは陽ちゃんの幸せ。
「わかった。けど、今日はやめてあげて。そのかわり......」
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