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205/岡本翔平side
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そんな俺に支倉は言葉を続ける。
「俺のことは好きなときに振って構わないと言ったはずだ」
「支倉......?」
「こんなチャンス逃したら後悔するぞ」
「何言ってんの......?だって俺は.......」
もう少しで支倉のことを好きになれそうなのに、好きになりたいのに、と言おうとすると、支倉はそれを遮る。
「やっぱりお前が幸せになるのが一番良い」
俺も意外と善人だったようだな、と支倉は冗談めかして言った。
「何それ......」
俺が下を向くと、支倉は俺の頬を撫でる。
「短い間だったが、俺のわがままに付き合ってくれてありがとう」
そして、
「好きだ、岡本。今までも、これからも、お前の幸せを願ってる」
と言って、支倉の指が俺の頬から離れていった。
それを名残惜しく感じて、俺は支倉に問いかける。
「なあ、なんでそんなに好きになってくれたの?」
顔を上げて支倉を見れば、支倉は自慢げな顔をする。
「それはーーーーーーーー」
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