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「俺が陽ちゃんのことを好きだったから、好きになったんだって。陽ちゃんのことを大事に思ってる俺を見て、どんどん好きになっていったって、支倉が言ってた」
「.......」
「あはっ、笑っちゃうよね。そんなの完全負け戦じゃん。.......でもさ」
笑う岡本が、今度は真剣な顔をする。
「俺、嬉しかったんだ。俺にとって陽ちゃんは大切な人で、俺の全てを捧げたいって思ってたから。それを認めてくれてそこが好きだって言ってもらえて、すっごい嬉しかった」
「でも......それは俺のおかげなんかじゃ......」
「ううん。陽ちゃんを好きになったから、今の俺がある。だから陽ちゃんのおかげ」
そう言って翔平はまた俺に抱きついてきた。
「だからさ、陽ちゃんが寂しい思いするなんて嫌だ。俺、陽ちゃんのことをすっごい大切なんだから、幸せになってくれなきゃ許さない」
「翔平......」
こんなに俺を想ってくれる親友がいて、俺はなんて幸せ者なんだろう。
.......このままうじうじしてるだけじゃだめだよな。
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