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215/鈴原玲side
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「な......別れたって、嘘っしょ?」
「本当だけど?」
目を見開く立花に俺は答える。
「だって先輩、やめたいって言ったんだ。それって別れたいってことでしょ?それなら俺が引き止めることはできない」
本当は縛り付けて俺だけの世界で一緒に過ごしたい。
けど、結局は嫌われたくないから、そうやって突き放した。
極端な自分が馬鹿だと思うし、ガキだとも思う。
先輩がどんなに違うって言っても信じてあげられなかった。
一生愛すなんて言葉、俺には言う資格がなかったのだ。
立花が無言になるなか、支倉先輩が口を開いた。
「それは好都合だ」
「は......?」
意味不明なことを言う支倉先輩に目を向ければ、支倉先輩は余裕の表情で言う。
「今、岡本が日比谷に会いに行っている。想いを伝えにな」
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