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216/鈴原玲side
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「は......?支倉先輩って岡本先輩と付き合ってますよね?なんでそんな顔で言えるんですか?」
岡本先輩が陽先輩を好きなのは知ってた。
けど、それにしたって、支倉先輩がそんな表情できるなんて理解できない。
そう聞けば、支倉先輩は答える。
「岡本の片想いがやっと実るかもしれないと思うと、案外嬉しいものでな」
「......っ」
居ても立っても居られなくて、今すぐ陽先輩のもとへ行こうとすると、支倉先輩が俺の腕を掴んだ。
「......離してください」
「無駄だ。お前、岡本の家を知らないだろう。俺も教えるつもりはない」
ということは、今、陽先輩は岡本先輩の家にいるわけで。
どうしようもない焦りが、俺の中に広がる。
「それに、もう別れたんだろう?お前が邪魔する筋合いはないと思うんだが」
「......っ」
たしかに、俺は自分で陽先輩を突き放した。
けど、それでも、俺はまだ陽先輩のことが.......。
そんな俺に、支倉先輩はとどめを刺してくる。
「この何ヶ月見守ってきたが、お前に日比谷を幸せにできるとは思えない。岡本の方が適任だ」
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