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230/支倉高志side
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「おっはよー!支倉!」
文化祭二日目。
今日も元気いっぱいに登校してきた岡本に、俺はジト目を向ける。
「なんだよー。そんな怖い顔しなくても良いだろー」
俺の態度なんて気にも止めずに抱きついてくる岡本。
そんな岡本に俺は顔をしかめる。
「......どういうことだ」
「ん?」
「なぜ日比谷の背中なんて押したんだ。お前が本気で言い寄れば、上手くいっていたかもしれないだろう」
「んー......。だって、支倉が言ったんだろ?」
「は?」
ニコニコとそう言う岡本に疑問しか浮かばない。
俺は、日比谷と鈴原の仲直りの協力をしろなんて一言も言っていない。
「陽ちゃんを大事にしてる俺が好きって言ったじゃん」
「はあ?」
「すっごい大事にした結果がこれなんだけど、駄目だった?」
「......」
駄目も何も、意味が分からない。
そんな顔を向ければ、岡本は頭をガシガシと掻いた。
「ああもう!鈍感だなぁ!」
ネクタイを引っ張られ、岡本の顔が近づいたかと思うと、ちゅっ、とリップ音が響く。
なにで?
岡本と俺の唇で。
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