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俺たちのクラスは、いっぱいの客で賑わっていた。
その中でもひときわ目立つのは、メイド姿の翔平。
「お帰りなさいませご主人様!」
あれだけ嫌がっていたメイドも、今ではすっかりノリノリだった。
一方、俺はかなりぎこちなく執事をしている。
「日比谷くーん。新しいお客さん、案内してー」
「お、おう」
クラスメイトに呼ばれ客のところに行くと、そこには男が二人。
「わー!陽さん、執事姿もちょー可愛い」
「.....あんまり陽先輩のこと見たら、怒るよ?」
ヘラヘラ笑う立花と、爽やかスマイルで威嚇する鈴原がいた。
.......なんでこいつら二人で来てんだよ。
仲悪いはずなのに、おかしいだろ。
めんどくせえ......。
正直言って、こいつらに構う気力は残っていない。
さっきまで女子たちに囲まれて、疲れているところなのだ。
「......お帰りくださいませ」
「えー!?なんかそれちょっと違くないっすかっ?」
「先輩、そんなつれないこと言わないでください」
俺が素っ気なくすればするほど距離を詰めてくる二人に、俺は諦めて席へ案内する。
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