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236/支倉高志side
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「あいつらさー、自分らの世界入ってるけど、丸見えだっつーの」
表彰状を携えてステージから降りて来る岡本。
見事、美少女コンテスト一位になったらしい。
入賞者はステージの上で入賞者同士踊ることになっており、岡本とペアになった相手が心底羨ましかった。
俺はもちろん踊っていない。可愛い岡本を見てるだけだ。
岡本が指差す方に目を向けると、たしかにあのバカップルがイチャイチャしていた。
離れたところではあるが、ステージからは丸見えだっただろう。
日比谷のそういうのを見るのはまだ辛いのか、岡本は思いっきり顔をしかめていた。
「はぁーあ。俺らも早くラブラブしたいよなー」
え、そっち?
俺の腕に腕を絡めてくる岡本に、俺は目を見開く。
「なに?俺らだって付き合ってんじゃん」
「まあ、そうだが......」
「ね、今日さ、俺ん家来ない?空と大地も会いたいって」
「ああ」
「よっしゃ!決まりな!」
にかーっと笑って、どこぞへと表彰状を自慢しに行く岡本。
日比谷のところに行ったときは、鈴原があからさまに嫌そうな顔で俺を見てきた。
連れて帰れという意味なのだろうが、すまん無理だ。
俺の頭はこの後のことでいっぱいで、それどころじゃない。
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