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「おい、鈴原。なんで俺はこんな服を着せられてんだ」
文化祭が終わり帰宅をして、少し疲れたとちょっと寝ているすきに、俺は持って帰ってきた執事服を着ていた。
......嫌な予感しかしない。
鈴原はにこにこと俺に話しかけてきた。
「だって先輩が俺をほったらかして寝たりするから。......そんなことより、名字じゃなくて名前呼んでくださいってさっき言ったでしょ」
「は?」
なんだよ。あれ一回きりだと思ってたのに、これからずっと言わせるつもりなのか、こいつ。
なんだか恥ずかしくて俺は顔をそらす。
「嫌だ。お前なんか鈴原で充分だ、ばか」
「......へぇ」
これが間違いだった。
恥ずかしくても名前くらい言えば良かったんだ。
そうすればあんな恥ずかしいことにならなかった。
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