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248/立花涼太side
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店長の家に居候してから二ヶ月が経とうとしていた。
店長は思った通り、いやそれ以上に優しくて、俺は結構幸せに毎日を過ごしていたりする。
それは、いま目の前でコーヒーを飲んでいる陽さんのおかげ。
陽さんがくれた言葉で俺は前を向けた。
店長が買い出しに行って、俺は店の留守番中。
陽さんが店の暇な時間帯を狙って、修学旅行の土産を持って店に来た。
店長が帰ってくるまで待っているわけだけど.....。
......やっぱ、可愛いよな。
別に女顔なわけでもないのに、なんかこうグッとくる。
あんなことがあっても、俺のこと気にかけてくれるし。
俺のぶんまでお土産買って来てくれるし。
まだ、たぶん好きだなぁ......。たぶんだけど。
「......なんだよ。あんま見んな」
「え、あ、さーせんっ」
陽さんの睨みに我に帰り、慌てて謝る。
危ない危ない。
諦めるって決めたのに、またハマるとこだった。
この人はもう泣かせたくない。
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