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249/立花涼太side
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俺は、気を取り直して陽さんに話しかける。
「そーいえば、陽さんが修学旅行中、玲クン酷いんすよ。他の奴にはいつも通り爽やかスマイル振りまくのに、俺にだけいつも以上にあたり強いんすよ。勘弁して欲しっすよ、ほんと」
「......俺の知ったことじゃねえし」
照れてる照れてる。
顔を赤らめた陽さんは、コーヒーを飲み終えたかと思うと、財布を取り出しながら立ち上がった。
「じゃ、帰るわ」
「え、もう?」
怒らせてしまったかと焦ったけれど、それは違ったらしい。
「この後、用事あるんだよ。誠さんによろしく言っといて」
「うっす」
そうして陽さんは「元気そうで良かった」と言い残して帰っていった。
「元気そうで、ねぇ......」
そりゃ元気だけど、あんたへのこの想いはどこにしまえばいいのか、絶賛悩み中ですよ。
って、言えればいいのに。
俺がこんなに我慢できる男だったなんて、驚きだ。
「はぁ......」
「どうしたの?具合悪い?」
ため息をつけば、後ろから柔らかい声が聞こえた。
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