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252/立花涼太side
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「そっか......」
なんだか落ち込み気味の誠さんに首を傾げる。
「なんすか?俺でよかったら、話し聞きますけど」
「え、あ、うん。でも、これ聞いたら、涼太くん困っちゃうかも」
そう言って、誠さんはカップを片付け始める。
いつもは素直な誠さんがこんなに濁すなんて、よっぽどのことか?
なんか顔赤いし......。
「あの......頼りないかもしんないすけど、俺少しでも恩返ししたいんで、悩みとかあれば教えてほしいっす。もちろん無理にとは言いませんけど......」
「......涼太くん。本当良い子」
俺が気持ちを伝えれば、誠さんはいつものように俺を抱きしめてくる。
「ま、誠さん?」
「聞いてくれる?」
「はい」
「今さ、恋人と上手くいってないんだ」
「へ?」
え?誠さん、恋人いたの?俺がこの家にいたら、しっぽりできなくね?
そんなそぶり見せないから恋人なんかいないのかと思ってた。
「あの、もしかして俺邪魔なんじゃ」
「それは大丈夫。もともと、どこか遠くで会ってたから」
「遠くの人なんすか?」
「ううん。徒歩五分」
「は?」
俺が訳わからないという顔をすると、誠さんはバツが悪そうな顔をした。
「実は、既婚者なんだ。俺の彼氏」
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