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254/立花涼太side
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「うーーーー」
「......うざい」
「玲クーーーーーン」
登校してきた玲クンに、冷たくあしらわれる可哀想な俺。
玲クンは俺を無視するかのごとく、席に着く。
教室でこんなことしたら、爽やかスマイル王子の名に傷が付くと思うんだけど、玲クンは気にしない。俺には冷たく、周りにはスマイル、陽さんの前ではデレッデレの顔をする。
それでも、こんな対応に慣れてきってしまった俺はめげない。
玲クンの前の席に座って、話し始める。
「俺さぁ、優しくされたらすぐ好きになっちゃう。ちょろくね?」
「は?いきなり何?」
「なんかさー、誠さんに勃つんだよー」
「......立花ってほんと馬鹿だよね」
マジで汚物を見るような目で見て来る玲クン。
陽さんに対しては甘いSなのに、俺にはガチでドS。Sがすぎる。
「まあ、でも、陽先輩のことは諦めてくれたわけだ?」
「んー、可愛いとは思う」
正直な気持ちを言えば、すっごい顔で睨まれた。
俺は冷や汗をかきながら話を続ける。
「や、でも、今はもう尊敬の域に達してるというか、なんというか」
「......まーどうでもいいけど。どこの誰にも陽先輩は渡すつもりないし」
「さいですか......」
もうやだこの人。怖いし。怖いし怖い。
怯える俺に玲クンはため息をつく。
「はぁ......それで?誠さんって彼氏と別れたの?」
「いや、うまくいってないって......えっなんで知ってんの!?」
「陽先輩が知り合いがいないところでデートしたいって言ったから少し遠出したら、偶然会った」
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