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陽お兄ちゃん.1《リクエスト》
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番外編をこちらに移動いたしました!
101ページ、二人の関係が明らかになった後のお話です。
*
「そういえば、陽先輩」
「......なんだよ」
ソファに座ってテレビを見ていると、鈴原が俺の膝の上に寝転がってきた。いわゆる膝枕というやつだ。
内心どきどきして、手の置き場所に困りつつも、素っ気ない対応をする。
両想いになったからといって、急にデレデレいちゃいちゃするような俺ではない。
「先輩、俺と兄弟だと勘違いしたみたいですけど、もし本当の兄弟だったらどうしてたんですか?」
人の恥ずかしい記憶を、何のためらいもなく掘り起こしてくる鈴原。
それが癪にさわって、そっぽを向いてやる。
「別に」
「えー?別に、って答えになってないです」
「うるせえ、どっか行け」
「教えてくださいよー」
しつこい鈴原を押すも、その身体はビクともしない。
それどころか、手を掴まれて、そこにキスをされてしまう。
「ね、教えて。お兄ちゃん」
「なっ......ば、バカじゃねえの!」
手を掴んだまま上目づかいでそんなことを言われて、心臓が跳ねる。
そんな俺を見て、鈴原は愉快そうに笑った。
「あは、顔真っ赤。かぁわいい」
「うるせえ!」
「教えてよー。お兄ちゃーん」
「んっ......」
意図的かは分からないが、少し動いた鈴原の頭が俺のモノを刺激して声を上げてしまう。
「んー?どうしたの?」
それに気づいた鈴原は、口の端をつりあげた。
こいつっ......絶対わざとだ!
その証拠に、いまだに鈴原の頭は、俺のモノを刺激するようにさりげなく動いている。
「ちょっ......や、やめろっ......」
「何が?弟がお兄ちゃんに甘えてるだけだよ?」
「お、弟は、こんな事しねえっ」
どこに、自分の頭を兄の股間に押し付けて喜ぶ弟がいるんだ。
「ほーら、教えてくれないとずっとこのままだよ?」
「っ!」
「お兄ちゃん?」
繰り返される身体への刺激と脳への刺激で、限界が近づいてくる。
耐えきれなくなった俺は、つい口にしてしまう。
「今とっ、変わんねえよっ!」
俺が好きなのは、鈴原玲という人間なのだから、そこに血の繋がりは関係ない。
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