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年上彼氏が可愛いすぎる件について.1
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「いらっしゃいませー......って、あれ?玲クンじゃん。どったの?珍しいね」
土曜日の午後。店に玲クンが訪ねてきた。
いつもは陽さんと来ることが多いのに、どうやら今日は一人で来たらしい。
「.......締め出された」
「は?」
暗い声で呟かれた言葉は、何だか意味がわからない。
今は結構混んでるから、とりあえず席へ案内する。
「もうちょいで閉店だから、それまで待っててくんね?なんか飲む?」
「......コーヒー」
「はいよー」
玲クンの様子が気になりつつも、カウンターへ行ってオーダーを誠さんに伝える。
「誠さん。コーヒーひとつお願いします」
「了解」
そう言って微笑む誠さんは今日も天使。
「玲くんだよね?何かあったの?」
誠さんはコーヒーを入れながら心配そうな顔をする。
「さぁ?なんか締め出されたって言ってたっすよ」
どうせ陽さん関連のことだろう。
前は玲クンにかなり嫌われてたのに、こんなふうに今は結構仲良くなったと思う。そのことが嬉しくて頬が緩んだのを、誠さんは見逃さなかった。
「嬉しそうだね、涼太くん」
「ま、まあ......」
顔を隠して答えれば、誠さんは頭を撫でてくる。
「涼太くんが嬉しそうな顔してるから、俺も嬉しくなっちゃった
「......っ」
何でこの人はこんなこと言うかな。
俺は顔を赤くしながら、逃げるようにコーヒーを運んでいった。
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