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眼鏡なあいつの性癖.6
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「おっはよー、陽ちゃん!」
翌日、先に学校に来ていた陽ちゃんに元気よく挨拶すれば、すっごく怖い顔で睨まれてしまう。
「えっと......どーした?」
「どうしたじゃねえよ!!お前のせいで、俺は昨日散々な目にあった!!責任取りやがれ!!!」
勢いよく椅子から立ち上がった陽ちゃんが、「いってえ!」と腰を押さえて、再び椅子に落ちる。その様子から、俺は事情を察した。
どうやら、いつもの二倍じゃ済まなかったようだ。
「お前の話したら、『じゃあ俺たちも子作りしましょうか』とか言われて!ほんと最悪だ!!」
ここが学校だということを忘れるくらい怒ってるらしい陽ちゃんを必死に宥める。
「ご、ごめんって。今度なんか奢るから!あっ、この間食べたいって言ってたパンケーキ食べに行こう!」
「そんなことで許すわけねえだろ!」
「じゃあ行かない?」
「......行くけど!」
睨みつつも、若干大人しくなった陽ちゃん。陽ちゃんのこういう単純なとこが大好き。そして......
「で、仲直りはしたのかよ」
こういう友達思いなところも大好きだ。
俺はそんな陽ちゃんに笑いかける。
「うん。なんかさ、ああやって言われるのも幸せだなって思っちゃったぜー」
「......そうかよ」
「うん!」
そうやって話してる間に、支倉も登校してきて、陽ちゃんは苦い顔で支倉を見る。
「げ、変態」
そう言った陽ちゃんに、支倉は真顔で首を傾げた。
「鈴原には負けると思うが......。そういえば、昨日鈴原からメールで礼を言われたんだが、どうしたんだ?」
「......っ。う、うるせえ!!」
支倉の言葉で昨日の出来事を思い出したのか、陽ちゃんは顔を真っ赤にして教室から出て行ってしまった。
それを見送った支倉は、俺に向き直って耳打ちをしてくる。
「身体、大丈夫か?」
「おうよ!」
俺が元気にそう言うと、支倉は少しだけ口元を緩めた。
「そうか。良かった」
その顔を見て、やっぱ好きだなって思った俺は、支倉のネクタイを掴んで引き寄せて、耳元で囁いた。
「また、子作りシよーな。旦那様」
その時の支倉の驚いた顔はすっごく面白かった。
*
お久しぶりです!
短くてくだらない喧嘩にお付き合いいただき、ありがとうございました(*´∀`*)
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