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男ごころ.1
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店が定休日の今日、誠さんの提案で、皆で夕食を食べることになった。
陽さんは誠さんに懐いているようで、ずっと誠さんの横に座って話している。
支倉先輩もコーヒーについて興味があるらしく、誠さんに色々聞いているようだ。
だから必然的にこっちサイドには、玲クンと岡本先輩がいるわけで。
しかも二人とも俺に冷たいわけで。
「......あのー、せっかくの夕食会なんすから、楽しみましょうよー?」
「は?俺、陽ちゃんのこと泣かせた奴は敵だと思ってるから」
可愛い童顔で、容赦無く睨んでくる岡本先輩。
そんな先輩に、玲クンがニコニコと爽やかスマイルを浮かべる。
「あはは。奇遇ですね、岡本先輩。俺も立花のこと気に入らないです」
これでも今は一応友達なんだけど、玲クンは俺に全く遠慮をしない。
笑う玲クンにが気に障ったようで、岡本先輩の視線は玲クンに移る。
「いや、鈴原......くんもだから。ていうか、君が一番泣かせてるから!!」
「えー」
あー、やだな。雰囲気悪いな。ピリピリしてるな。
もう俺もあっちのテーブル行こうかな。
あっちには大好きな誠さんと、可愛い陽さんと、特に害のない支倉先輩がいる。絶対あっちの方が楽しい。
席を立とうとすると、二人に服を掴まれた。
「「どこ行く気?」」
「え......いやー......あっちに参加しようかなぁと」
「「許さない」」
「な、なんでっすかー......」
もうやだ。泣きたい。
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