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男ごころ.2
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「じゃあ皆であっち行きましょ?二人とも大好きな恋人が待ってるっしょ?」
「......やだ。絶対やだ」
俺がした提案に即答したのは岡本先輩だ。
「なんすか?また喧嘩っすか?」
そう言えば、今日二人が話してるのを見ていない気がする。
この前女の子扱いが嫌とかで喧嘩してたから、また似たようなものかと思い尋ねたら、岡本先輩は顔をしかめる。
「......弄ばれた」
「え?」
「あいつ本当酷い!!変態!!俺をすぐ辱めようとする!!」
「は?」
赤い顔してプルプル震える岡本先輩。
「岡本先輩、辱め、なんて言葉知ってたんですね」
「なんだと!!!」
「ま、まあまあ、落ち着いて」
空気をあえて読まずに喧嘩を売る玲クンと、怒りをあらわにする岡本先輩の間に入る。
「何があったんすか?」
岡本先輩にそう聞けば、岡本先輩は不愉快そうに答えた。
「さっき、ここ来る前にキスしようとしたら、全然屈んでくれなくて!何で屈んでくれないのって聞いたら、必死にキスしようとしてくる俺が可愛くて面白かったって!!はあ!?意味わかんない!!馬鹿にしてるの!?身長低い俺のこと馬鹿にしてるの!?自分はしたいときにしてくるくせに、何なわけ!?」
もう怒り爆発。
陽さんには甘いこの人は、陽さん以外には意外と短気だ。
それが自分の彼氏であっても、変わらない。
「支倉先輩の気持ち分かります。陽先輩にもしたことあるけど、真っ赤になって可愛かったなぁ......」
「はああああ!?陽ちゃんに何してんの!?信じらんねー!さいてー!!」
「何でですか?好きな人が必死に自分を求めてくる姿......最高に唆るじゃないですか」
本当にうっとりとした表情で言う玲クンに、俺も岡本先輩も引き気味だ。
「......もういい。鈴原なんか知らない。立花くんは?しないよね?こんなのおかしいって思うよな?」
「えっ、俺っすか......まあ、俺はしたくても出来ないっていうか.......」
「ああ、立花は誠さんより背が小さいもんね」
「うっ、玲クン直球......一応気にしてんのに」
俺が苦い顔をすると、岡本先輩が目を瞬かせる。
「え、身長なんか関係なくない?お互い男なんだし」
「いやー、やっぱ攻めとしては、相手より高い方がいいってのが、男心っすよ」
「ふーん。俺は支倉より大きくなって仕返ししたいけどなぁ」
「いや、それ全く想像つきませんって」
「あ"?」
「......何でもないっす」
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