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大掃除.1
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もうすぐ一年が終わる。
そんなときにやることは一つ。
そう、大掃除だ。
俺は料理は出来ないけど、掃除は案外好きだったりする。汚いものが綺麗になるのは心地が良い。なのに……。
「だああっ!何だってこんなモンばっか出てくんだよ!?」
要らないものを捨てようと部屋を漁れば、なぜか気持ち悪い玩具ばっかり出てきやがる。すでに使われたものも、そうでないものも。
ただ一つ言えることは、これは俺が買ったものではないということ。けど俺の家にあるということは、つまりあの変態黒王子の仕業なわけで。
「おい、変態野郎!!こんな気色悪いモン、うちに置いてんじゃねえよ!今すぐてめえの家に持って帰れ!!」
寝室から出れば、すぐに台所にいるそいつと目が合う。
憎たらしいぐらいに整った顔。瞳は俺を見た途端に楽しそうに歪んで、形の良い唇はゆっくりと弧を描いた。
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