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大掃除.2
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「今日はいつにも増して口が悪いですね、陽先輩」
「てめえのせいだろうが!この馬鹿!」
全て入った紙袋を押し付ければ、それを受け取った玲が中を覗き込んで、悲しい顔を浮かべてみせる。その顔は嘘っぽくて、作ってるのが目に見えて分かる。
「まだ使ってないのもいっぱいあるのに……」
「誰が使うか!頭沸いてんじゃねえの!?」
こいつはただでさえ性欲が強いってのに、あんなモノ使われたんじゃ、こっちの体が持たねえ。
「えー、せっかく買ったのに」
「うるせえ。とにかく持って帰れよ!」
このままじゃラチがあかないから、俺は寝室に戻って掃除を再開しようとした。けど、それをこいつが許すわけなくて。
「……おい。離せ」
「嫌に決まってるじゃないですかー」
「ざけんなっ」
抱きつく玲を振り払おうと身体に力を込めるが、玲に叶うわけもなく、シンクに背中を押し付けられる。すぐに玲が俺の身体に覆いかぶさって、完全に身動きが取れなくなった。
「おまっ、何すんだ!」
「んー……捨てても良いですけど」
「はぁ?」
「一回ずつ使用してから、ね」
ね、の後ろにハートがついててもおかしくないくらい、ぶりっ子をかました玲が台の上に玩具を並べていく。それは丁寧に、使っていないモノだけを。
「お、おい……嘘だろ。まだ真っ昼間……」
「んー?そんな今さら。俺たち朝からシちゃう仲じゃないですか」
「ば、馬鹿じゃねえの!そういうこと言ってんじゃねえんだよ!大体、何もこんなトコでやんなくたって……」
こんなトコでやったら、無理な体勢取らされるに決まってるし、玩具を使われたときは決まって長丁場だし。絶対身体が痛くなるのは分かりきっている。だから嫌だと主張すれば、このドSはニッコリと黒笑顔を見せた。
「変態、気色悪い、てめえ、馬鹿、うるせえ、頭沸いてる……」
「は?」
嫌な予感がする。むしろ嫌な予感しかしない。
こいつがこの黒笑顔を浮かべたときは、決まってろくでもないことを考えているときだ。
「先輩、さっきから生意気言い過ぎなのでお仕置き決定です」
ほら。大正解。
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