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修学旅行前夜.3
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*
──そして、冒頭に戻る。
「だって先輩に6日会えないんですよ。6日も。そんなの俺、耐えられません」
「うっせえ!そんなの知らねえよ!」
絶対やだ!絶対にいやだ!!と首を振り続ける俺に、玲はわざとらしく眉を落とす。
「俺、先輩でしか勃たないし」
「じゃあ勃たせなきゃいいだろ!」
勃たないものはしなきゃ良い。それで解決だ。6日くらいしなくても死なない。むしろ毎日のように盛ってくる今の状況が異常とも言えるだろう。
なのに、そんな常識がこの変態に通用するわけもなく。
「陽先輩……それ、本気?」
途端に冷たくなった瞳の色。
やばいと思った時にはもう遅くて、動けないまま玲の唇が耳元に寄る。
「6日も溜まったら、辛いのは先輩だよ?」
「な……」
「そういうプレイなら、それはそれでイイけど……先輩に耐えられるかな……?」
「あ、や……」
6日後のことを想像したら、寒気が一気に襲ってきた。
ただでさえしつこい玲が、それだけの期間我慢したとなると……うっ……無理……むりむりむりっ!
もう恐怖すぎて声も出なくて、俺は静かに首を左右に振った。
「ふふっ。それならどうして欲しいか、言えるよね?」
俺の怯えた反応に満足げに囁いた玲が、耳を舐める。
「ぁ……」
「先輩……?言えるよね?」
なんで俺はさっき、この詐欺男に、胸をときめかせたのだろう。
そして、なんで本性を見た今も、胸がどきどきしてるのだろう。
答えなんて分かりたくもなくて、でも身体は正直で。
「……し……ぃ」
「なーに、聞こえない」
「あ……した、ぃ」
「んー?何をしたいの?」
「……っ」
分かってるくせに。
俺が後で怒れないようにって、俺に全部言わせようとしてる。そんなのは分かってるのに、俺はやっぱり、玲に弱い。
「ど、動画……撮りながら……し、したい……」
完全に、俺の負けだ。
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