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朝、教室の自分の席に着いて、まっさきに机に手を突っ込む。
俺の手には、一通の手紙。
「おーおー。今日は一通だけか。いつもはもっとあるのに。もしかしてモテ期終わったんじゃね?」
「うるせ。一通ももらえない奴が何言ってんだ」
教室の中心で他の友達と騒がしくしていたにもかかわらず、俺の姿を見るや否や冷やかしに来た翔平を、軽くあしらう。
その反応に、「ちぇー、つれねえの」とか言いながら、俺の椅子に座る。
男二人で椅子一脚はせまい。落ちる。てゆうかきもい。
まあ、いつものことなので、諦める。
「......お前、今話してた奴らはいいのかよ」
「んー?いいのいいの。俺は友達いっぱいいるけど、陽ちゃんはぼっちだから、俺が構ってやらんとなー」
こんないらないことを言ってくるのは、俺の小学校からの友人、岡本翔平。
人付き合いが得意で、いつもみんなの中心にいるような男。
俺とずっと連んでいることが不思議なくらい、いつも輝いてる奴だ。
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