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「それで先輩どうします?」
今までしてたことに特に気にした様子を見せないこいつが、俺が乱れた制服を整えてる合間に聞いてくる。
さっきまでの黒い雰囲気はなく、もとの爽やかな笑顔を浮かべていた。
「はあ?何がだよ」
「俺と付き合ってくれる気になりましたか?」
「馬鹿じゃねえの。どこの世界に犯されそうになった相手と付き合う馬鹿がいるんだよ」
「よがってたくせに」
即答した俺の心を、笑顔のままえぐってくる。
「なっ」
「いやいや言って、最後は自分から欲しがってたじゃないですか」
「あれはお前が無理やりっ」
「無理やりされてああなっちゃうなんて、先輩はやっぱり変態ですね。いつもあんな感じなんですか?もしかしてドMなの?」
「ふざけんなっ!いつもなわけねえだろ!」
女にどれだけ求められても、自分から求めることはなかった。
あんなの俺じゃない。
俺の言葉に、再び黒い笑顔を見せる。
「へー、いつもは違うんだ。いつも通りじゃいられないほど、気持ちよかったんですね。ちょっと触っただけでそうなっちゃうなんて、もう俺以外じゃ満足できないんじゃないですか?」
じりじりと詰め寄ってくるこいつから逃げようとするが、後ろは壁だ。
壁に手をついて、俺の逃げ場は失われる。
「お前最悪だ......」
「なんとでも言ってください。俺、あなたを手に入れるためならなんでもしますよ」
まっすぐに俺を見つめる黒い瞳に、俺はもう抵抗できなかった。
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