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「鈴原玲......」
そう口にしたのは支倉だった。
「は!?鈴原玲って昨日の手紙の?女じゃねえの!?」
「俺もそう思ってたんだが、妹が知っていてな。写真を見せてもらった」
なるほど。そういえば、支倉の妹もこの学校の一年だった。
テンパっている翔平が恐る恐る聞いてくる。
「まさかとは思うけど、陽ちゃんおっけーしてないよね?」
俺が答えるよりも早く答えたのは、性悪一年。
「昨日から陽先輩とお付き合いさせていただくことになりました!よろしくお願いします!」
眩しいくらいの笑顔で宣言しやがった。
しかもクラス全員に聞こえるくらいの声で。
「おまえ黙れっ!こんなとこまで何しにきたんだよ!」
「ん?何って、おはようのちゅうですけど。恋人なら当然でしょ?」
「おまえ馬鹿じゃねえの.......、っ!」
「ん、かぁわいい」
こ、こいつ、本当にしやがった。
俺同様、翔平も支倉もその場に固まる。
「じゃあ俺戻りますけど、いいかげん名前で呼んでくださいよ。今度おまえとかこいつとか言ったら、お仕置きですからね?」
俺の耳元でそう言ったこいつ......鈴原は、にこにこ手を振りながら教室を出て行った。
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