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19/支倉高志side
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「だから言っただろう。お前等はずっとそのままでいるわけにはいかない。変わりたくないなら行動しろって」
「だって、陽ちゃんは男に興味ないから。好きって言ったら嫌われると思った」
「それくらいで親友を嫌う奴じゃないのはお前が一番わかってるだろう」
「......っ。そうだけど!もし仮に恋人になれたとしたら俺は陽ちゃんに色々求めちゃう。今の尽くすだけの関係じゃ満足できなくなって、今までの女のように終わっちゃう」
「でも、鈴原に嫉妬しているんだろう?それならお前が求めなきゃいけないのは恋人というポジションだ」
親友のままではずっと一番ではいられない。
ずっと今までのようにはいかない。
「今からでも間に合うんじゃないか?日比谷が男もいけるってことはわかったし、相手は昨日からのぽっと出だ。お前たちの気持ちが悪いくらいの絆には到底太刀打ち出来ないだろう」
「支倉......」
「もし全力でいってだめだったら俺がお前を拾ってやる」
俺は冗談めかして言う。
そんな俺に岡本は今にも泣きそうな笑顔で声を絞り出す。
「ありがとう支倉」
その痛々しい笑顔を見て、きっとこいつには日比谷が選ぶ未来が見えているんだ。
そう思った。
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