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校舎裏には男子生徒が三人待っていた。
めんどくせえ......。
こういうのは過去にも何度かある。どうせ自分の女が俺に取られたっていう逆恨みだろう。
そう思ったがそれは違っていた。
俺が声をかけるや否や、二人の男に腕を掴まれて、身動きが取れなくなる。
「てめえ、離せっ!!」
「何で?お前、男もいけるんだろ?」
「はあ!?」
俺の目の前に立つリーダー格らしき男は、スマホの画面を見せてきた。
そこには、男が二人。
鈴原に乱される俺の姿。
そう。鈴原に告白されたあの日の写真が映し出されていた。
「なっ!?てめえ!それ今すぐ消しやがれ!!」
「やだよ」
「ふざけんなっ!」
暴れる俺の顎を掴んで、ありえないことを言った。
「ヤらせろ」
「は......?」
突然のことに意味がわからず呆然とする。
「この写真ばらまかれたくなかったらヤらせろって言ってんだよ」
鈴原以外にも俺をそういう目で見てくる奴がいるなんて思ってもいなかった。
だって今まで男に言い寄られたことはなかったから。
「な、んで......」
「お前の顔、すごく好みなんだよ」
そう言って、手が頬をなぞる。
気持ち悪い。
背筋が凍るようだ。
「そんなやつが男もいけるんだって知ったら、ヤらないてはないだろ?ホモなんて少ないんだから、こんなチャンス滅多にないし」
「俺は......ホモじゃない」
乾いた口から何とか声を出すも、あっさり否定される。
「ホモだろ」
頬にあった手は首筋、胸、腹を伝っていく。
気持ち悪い。
昨日の鈴原におなじようにされているのに、感じ方は全然違う。
どうしようもなく気持ちが悪い。
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