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「そういうの見ればわかるんだよな。最近のお前、男に発情しますって顔に出てる」
「ちがっ」
腹から下に手が伸びると、俺のモノが握られる。
「鈴原じゃないと嫌だ......っ」
自分の口から出た言葉に驚く。
俺......何言って......。
普段なら、やっぱり翔平について来てもらえば良かったって思うはずなのに。
鈴原なんか嫌いなはずなのに。
それなのに、今頭に浮かぶのは鈴原だけだ。
「だから、その鈴原は男だろ」
俺のベルトを外しにかかる男が言った。
そうだけど、なんか違う。
黙る俺に気にした様子を見せずに、ベルトは地面に放られる。
「ま、どうでもいい。俺はヤれればいいし」
スラックスを下ろされ、下着のみの姿になった。
左右の男の息は荒いし、目の前の男は硬いモノを俺の下着に擦り付けてくる。
それに嫌悪感を抱いて、目をつぶった。
......浮かぶのはやっぱり鈴原の顔。
「鈴原......助けて」
「素直な先輩、かぁわいい」
すごい勢いで後ろから腰を引かれ、受け止められる。
振り向くとそこには爽やか笑顔。
「鈴原......何で?」
「何でって、先輩が助けてって言ったんでしょう」
「でも......」
「先輩が呼ぶなら俺はどこにでもとんでいきますよ」
そう言って、まぶたに落とされたキスに、心底安心した。
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