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「じゃあ、ちょっとお話しするんで、先輩は後ろにいてください」
鈴原は足元まで下がったスラックスを履かせてから、俺を後ろに回して、三人の男の方を向く。
「俺の先輩に何してくれてるんですか」
その声は今まで聞いたことがないほど冷たい。
二人の男は震えて逃げていって、リーダー格の男はそれに舌打ちをしたけれども、余裕の表情で言った。
「いいのかよ。そんなこと言って」
「は?」
首をかしげる鈴原に、俺は後ろから話しかける。
「鈴原、そいつあの日の写真持ってる。そればらまくって脅されて......」
「ふーん......」
何かを考えたようにする鈴原は、自分のネクタイを外す。
そしてそれで俺の目を隠した。
「ちょ!?何するんだよ!?」
え?もしかして俺がお仕置きされるの?俺が悪いの!?
鈴原の雰囲気は怖いし、何をされるのか全くわからず恐怖に震える。
そんな俺の頭は優しく撫でられ、耳元では優しい声が響いた。
「大丈夫。先輩には何もしないよ。ただ見せたくないから隠しただけだから。ちょっとの間いい子で待ってて?」
そうして鈴原が離れていってからは、もうほんとにアレだった。
見えなくてもアレだった。
アレとしか言いようがないほどアレだった。
何かを脱がせる音とか、何かを踏む音とか、何かを撮る音とかしたし。
鈴原の口から出ている言葉はほんとに汚すぎだし、リーダー格らしき男は痛いのか気持ちいのか汚い声あげてるし。
今までもドSだと思っていたのに、まだ上を行くのか......。
俺がドン引きしたのは言うまでもない。
俺はどうしてこんな酷い男に助けを求めたのかと、今更後悔した。
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