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11:00。
鈴原が自分の家に戻ってから一時間後、俺はベッドの上で食事をとっている。
トレーには、白米、野菜スープ、ハンバーグが乗っていた。
まず始めに、大好物であるハンバーグを一口。
「......うまっ」
ふわっと肉汁が口の中で広がる。
味付けも絶妙だ。
久々の手作り料理に感動しながら、高スピードで食べていく。
「ははっ。頬張ってる先輩、かわいい」
そんな俺の様子を見て、鈴原は嬉しそうに笑っていた。
こいつ、イケメンで料理上手とか何者だよ。弱点とかないわけ?
「ごちそうさまでした。......うまかった」
「ふふ。置いて来ますね」
あっという間に完食して、独り言のように呟けば、鈴原はまたニコニコして、キッチンにトレーを持って行った。
すぐに戻って来た鈴原は、俺に晩は何を食べたいか聞いて来る。
「夕飯も作っておきますけど、食べたいのありますか?」
「いや、いいから。そんなに作ってもらったら悪いし......」
「気にしないでください。作るの好きですから。それに、一人分作るより、むしろ楽だし」
そういうものなのか?
「じゃあ、カレー......」
「わかりました。じゃあ、夜になったら呼びに来るので、それまでゆっくり休んでてくださいね」
額にキスを残して行った鈴原の背中を見送ると、満腹になって眠気が襲って来たのか、俺はすぐに眠りについた。
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