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その後は男同士のあれこれを支倉が話し始めたので、嫌な顔を作りながらも、聞いていた。
ていうか、支倉、いつも姉妹に迷惑かけられているって言ってるが、こいつも相当腐ってるんじゃ......。
こいつが壊れたときの片鱗を見た気がした。
「陽ちゃん!!」
「あ?翔平?」
帰ってきた翔平は、なんだか苦い顔をしていた。
「どうしたんだ?息を切らして」
支倉も心配しているようだ。
「なんかホールで、竹虎さんが演説?してて」
「たけとら?誰だ?」
「竹虎大我。三年生だな」
支倉が説明してくれる。
「それで?竹虎ってのがどうしたんだよ」
「なんか、陽ちゃんに手を出すと鈴原に殺されるからやめておけって、みんなに言い回ってた」
「......」
あー、あいつか。金曜日の。
ていうか、これ鈴原の仕業だろ。ぜったい言わしてるに違いねえ。あいつこえーよマジで。
道理で今日は呼び出しがなかったわけだ。
「何があったか知らないけど、鈴原、独占欲強すぎでしょ」
翔太も何かを察したのか、引き気味に呟く。
独占欲か......。
あいつは重たいやつだと、改めて再認識する。
けど、嫌だとは思わなかった。
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