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52/支倉高志side
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最初はどうなることかと思ったが、岡本の陽ちゃん連呼がうるさくても、鈴原は案外、静かにしていた。
座っているところも、ソファ側に日比谷、岡本。その向かいに鈴原。その横に俺だ。
日比谷は岡本に勉強を教えている最中で、二人とも集中している。
俺は、少し不思議に思い、鈴原に話しかける事にした。
「邪魔しないんだな」
「え?何がですか?」
「岡本に日比谷を独占されてても、何もしないんだなという事だ。鈴原は独占欲が強いんだろう?」
「あははっ、何ですかそれ」
鈴原は大層面白そうに笑った。
そして、柔らかい笑みを浮かべる。
「しませんよ。先輩の大事な友情を奪ったりなんかしません。俺、先輩には幸せになって欲しいんです」
「......」
鈴原の表情からは日比谷のことを大切にしているのが伝わって来る。
しかし、その表情がすぐに大人っぽいものに変わる。
それは、まさに獣の目だった。
「まあ、先輩のことを狙ってる人は別ですけど。今日は先輩に釘刺されているんで仕方なくです。この埋め合わせは、陽先輩にたくさんシてもらいますから」
「ほう。詳しく」
その表情にそそられて、つい食いついてしまうと、鈴原は驚いた顔をした。
「えー、先輩、優等生っぽいのに意外ですね。仲良くなれそう」
「奇遇だな。俺もだ」
その後は、つい話し込んでしまって、俺たちの会話に気がついた日比谷に真っ赤な顔でクッションを投げつけられてしまった。
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