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「先輩......もしかして、ドライでイっちゃった?」
「......どらい......?」
ドライなるものが何か知らず首を傾げると、額にキスをくれながら、教えてくれる。
「女の子みたいに、射精しないでイくことだよ」
女の子みたいにと言われ、恥ずかしさで顔が赤くなるのを感じた。
そして、本当にイってしまったのだと認識する。
「あ......ごめん、なさい」
今日はイっては駄目だったのに、射精できない状態でも達してしまった自分が嫌になる。
涙目で謝罪すると、鈴原はその雫を吸いながら頭を撫でてくれた。
「謝らないで大丈夫。今日は先輩だけ気持ちよくなるのは駄目って言っただけですから。一緒に気持ちよくなるのは良いんです」
「そう......なの?」
「はい。ましてや、ドライでイってくれるなんて、すごく嬉しいです。最高のご褒美、ありがとうございます」
行為中のドSな雰囲気とは一変して、とても優しく撫でてくれる鈴原。
さっきの鈴原もかっこいいと思ったけど、今の鈴原もなんか心があったかくなって好きだ。
......ん?
俺、いま......。
好きって思った......?
「あー、先輩かぁわいい。大好き」
鈴原に好きと言われ思わず反射的に否定する。
「あ、ありえない!!!」
「は?先輩?」
頭を抱えて大声を出した俺に驚く鈴原が何だかキラキラして見える。
ありえない。ありえないありえない。
俺が人を好きになるなんて、ありえない。
だから、これはきっと何かの間違いなんだ。
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