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期末テストが終了し、クラスメイトたちは放課後の遊びの計画を立てて、それぞれ帰って行く。
その中で俺は、未だに背もたれによしかかり、放心状態。
......テストに集中出来なかった。
一週間前、鈴原のことを意識し出してから、他のことを全く考えることが出来なくなっていた。
あいつのことを頭から消し去りたくて、テスト勉強があるからとしばらく部屋に入れなかった。
けど、やっぱり鈴原のことばっかり考えてる。
食事は毎日届けに来るし。
頭痛い......。
勉強に身が入らなかったせいで最近は徹夜続きだったため、頭だけでなく身体全体が怠い。
テストの結果は酷いことになりそうだが、終わったことはしょうがない。
早く帰って寝よう。
そう思い、席を立つとふらつき倒れそうになる。
「うわっ、大丈夫かよ。って、陽ちゃん、熱っ!」
翔平に抱きかかえられ、なんとか転ぶのを免れた。
こんなところを鈴原に見られたら、また「浮気は駄目」とか言うのかなと、虚ろに考えながら、視界が黒くなった。
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