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ゲーセンではしゃぎ疲れた俺たちは、ファミレスに来ていた。
注文したのは大好物のハンバーグ。
ここ数日の夕食はカップラーメンばかりだったから、すごく美味く感じた。
「もう十時かー」
俺だけがデザートのパフェを頼んでちょうどそれを食べ終わった頃に、スマホの画面を見た翔平が残念そうな顔をする。
暗くなってだいぶ経った気はしたが、もうそんな時間なのか。
久しぶりにこいつらと遊べて、あっという間に時間は過ぎた。
「そろそろ帰るぞ」
支倉が伝票を持って立ち上がる。
「まだ遊びたーい」
「補導されたいのか?」
「もー、支倉は真面目だなー。つまんねーの」
「ここまで付き合っただけでも、充分だろう」
文句を垂れる翔平に、呆れ顔の支倉。
会計を済まして店を出ると、翔平が俺の腕に抱きついて来た。
「よーうちゃんっ。今日は楽しかったな!」
ニコニコと輝くその顔は、本物。
久しぶりに見たその顔に、俺まで笑みが溢れて来そうになった。
けど、素直になれない性格の俺は、素っ気なく返してしまう。
「まあ......普通に楽しかったんじゃねえの」
しかし、こんな返しでも翔平は満足したようで、腕の力を強めてきた。
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