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蒸しタオルでなんとか目の腫れを減らそうとするも、なかなか腫れは引かない。
俺がこんな顔で学校に行ったら、注目の的になってしまう。
「休もう......」
学校に休みの連絡を入れ、再び布団に潜ると、昨日よく眠れなかったせいか、すぐに眠ってしまった。
ピンポーンとチャイムの音に目を覚ます。
インターフォンを確認すると、制服姿の鈴原が立っていた。
「何の用だよ......」
会ったら、別れ話が始まるのだろうか。
それが怖くて、何度か鳴るが、居留守を続ける。
すると今度はスマホが鳴った。
メールを開くと、そこには何通もの未読メールが受信されていた。
全て鈴原から。
どうやら、朝からずっと送られていたようだ。
最新のものを開くと『話がしたいです。会ってくれませんか?』と書いてある。
いやだ。会いたくない。
あの女のことを聞くのが怖い。
捨てられるのが怖い。
自分んがこんなにも臆病なやつだったのかと思いながら、返信をせずにスマホを置くと、今度は電話が鳴る。
表示されているのは、翔平の名前。
翔平ならば、出ない理由もないので、通話ボタンを押した。
「はい.....」
『あ、陽ちゃん?今、家の前にいるんだけど、入れてくれない?』
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