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「海だーーーーっ!」
おきまりの台詞を叫んで、海へ飛び込む翔平。
翔平と支倉も、真希さんの善意で連れて来てもらえることになったのだ。
「高校生は元気だな〜」
俺の隣でそう言うのは、真希さんの友人の誠(まこと)さん。
優しいお兄さんという感じの誠さんは、細身で高身長。やわらかい笑顔が印象的だ。
水着を持っていない俺と誠さんは、すぐそこの水着を貸し出している場所へ向かっていた。
鈴原はついて来ようとしたが、あいつがいるとろくなことがないと思い、真希さんのところに置いて来た。
あいつは真希さんの言うことはまあまあ聞くようだ。やはり姉のような存在だからだろうか。
誠さんと歩きながら、俺は誠さんに改めて礼を言った。
「あの、運転ありがとうございました」
ここまで誠さんが運転する車に乗って来た。
真希さんと二人で来たかったかもしれないのに、知らない高校生が四人も増えて申し訳ない。
「いいんだよ。今日は陽くんのために来たんだから、楽しんでね」
にこやかにそう言われ、俺は首をかしげる。
「え?真希さんは人数が少ないから来ないかって言ってましたけど......」
俺のためだなんて聞いていない。
それを聞いた誠さんは、困ったような顔をした。
「あ......言っちゃダメなやつだったのかな」
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