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「ばか!」
俺がもう一度言うと、鈴原は噛まれた手をさすりながら苦笑いをする。
「えっと......よく分からないんですけど」
「愛想なんてつかすわけないだろ!」
俺はベッドから身体を起こして言った。
むかつく。なんでそんなに自信なくしてんだよ。鈴原は気持ち悪いくらいが丁度いいんだっつうの!
「お前が重いのは初めっから知ってんだよ。俺だって充分重いし!俺とお前の違いは常識があるかないかだけだ!」
俺はどこでも構わず欲情しない。
たとえ嫉妬しても、機嫌が悪くなるだけで、この万年発情期とは違う。
でも。
俺だって、鈴原を独占したい気持ちを持ってる。
「だから......お前だけ好きみたいな言い方やめろ......。俺だって......」
好きだ、と蚊の鳴くような声で言ったのは、やはり俺に甲斐性がない証拠。
それでも、鈴原は抱きついてきた。
「ごめん、先輩。ありがと。俺も好きです」
「そーかよ」
急に我に返って、羞恥心が戻った俺は、そっけない返事を返す。
鈴原はいつもの調子に戻ったようで、至近距離でにやぁと笑った。
その顔に嫌な予感がした俺は、逃げようとするけれど、すぐさま押し倒されて、再びベッドに倒れこむ。
「お、おい......っ」
「俺、常識ないから、またしたくなっちゃいました」
「はぁあ!?」
そのすぐ後、養護教諭が帰ってきてなんとか免れたが、家に帰ってから抱かれ続け、やっぱり鈴原にはもう少ししおらしくなってもらいたいと思う俺だった。
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