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「重い.....」
約一週間後へと迫った文化祭。
いよいよ準備も本格的になった。
カフェをやる俺たちは当日まではあまりやることはないが、看板やチラシは作っておく必要がある。
明日から看板の作業に入る予定のため、その買い出し中の俺だが、両手いっぱいに荷物を抱えて、手が取れそうだ。
一人で来たことをいまさら後悔するも、きっと鈴原なら何食わぬ顔で持つだろうなと思い、俺だって男だと自分を奮い立たせる。
すると見覚えのある車が、近くで止まった。
開いた窓から見えたのは、誠さん。
「あれ?陽くん?久しぶりだね」
「誠さん。お久しぶりです」
誠さんに会うのは、夏休み以来。
車の近くに寄れば、誠さんが手招きしながら、俺に救いの手を差し伸べてくれた。
「重そうだねー。もし良かったら、乗ってく?」
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