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237/支倉高志side
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今、俺は岡本のベッドの横に敷かれた布団の上に正座をしている。
学校から岡本の家に着いた頃には、双子は寝ている時間で、岡本の両親に挨拶をした後は、岡本の部屋へと通された。
先に風呂を終えて、現在は岡本の風呂待ち。
岡本が帰ってきたら.......そういうこと、だよな?
今まではどうにか俺に惚れさせようと必死になっていたが、いざ両想いになると途端にどうすればいいのかわからなくなる。
俺はこんなにヘタレだったのか......。
「お待たせー」
ガチャっと扉が開く音がして、岡本が入ってくる。
火照った頬、少し濡れた髪、タオルが掛かった首元。
ああ、頭がくらくらする。
「あれ?布団で寝んの?」
「あ、ああ......」
「まーいいけど」
どかっと俺のとなりに座ってくる岡本。
「......」
こ、これからどうすればいいんだ?
キス?いや、そんないきなりしていいものなのか?
そもそも本当に両想い?俺の妄想とかだったら?
今まで、色々な本を読んできたはずなのに、こんな肝心な時に役に立たないなんて!
「ぷっ。ははっ。あはははっ!」
俺が一人悶々としていると、岡本が突然笑い出した。
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