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最終話
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*
あれから俺の誕生日パーティが行われ、わいわいしているうちにすっかり遅くなったため、今日は泊まることになった。
親父と和弥さんがイチャイチャしてたのは気恥ずかしかったけど、親父が幸せそうで良かったと心から思った。
和弥さんはとてもいい人だったが、夜は豹変すると聞いて、あ、やっぱ親子だなとか思ってしまう。
「先輩......?眠れない?」
玲の方へ寝返りをうてばしっかりと目が合ってしまった。どうやら、玲も起きていたみたいだ。
「まぁ......な」
「目、腫れちゃいましたね。やっぱり氷持って来ましょうか?」
「いい。どうせもう手遅れだし」
俺がそう言うと、玲は少しためらってから話し始める。
「......俺、本当は迷ってたんです。先輩をお父さんと会わせていいのか。でも、今日の先輩を見て、安心しました」
「......そうだな。感謝してる」
家を出た親父を、和弥さんが助けてくれたこと。
玲が俺と出会ってくれたこと。
俺を救ってくれて、愛してくれて、愛させてくれたこと。
今日、親父と会わせてくれたこと。
全部に感謝してる。
でも、素直じゃない俺はそんな長ったらしく言えないから.....
「玲......好きだ。一生、愛してる」
どれくらい、って聞かれても表現できないほどすっげえ愛してる。
「はい。俺も、一生愛してます」
そう言って微笑んでくれる君と出会って変わった世界。
ずっと不幸だと思ってきた人生。
今なら、世界一幸せだと自信を持って言える。
これからも君とならどんな困難でも乗り越えられる気がするんだ。
愛してるよ、玲。
俺に愛を教えてくれてありがとう。
*fin*
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