アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
親子って似るよね.2
-
「「ほーら、イきたいなら、ちゃんと言ってからイッてね?」」
「「はぁっ、あっ......んあぁっ、いっ、いきたっ」」
見事にシンクロする声。しかしそんなことも気にならないくらい、俺は与えられる快感に釘付けだ。
「んっ、あ、あ、あぁっ。もっ、いっちゃっ.......」
後ろから突かれて、よがって、もう少しで達しそうなとき、遠くで親父の声が響いた。
「あっ、かずやっ、かずやぁっ、いくっ、いくう!あああぁっ!!」
「......っ!せんぱっ、いきなり締めたらっ」
「あ、あ、んああっ!!」
ドアに思いっきり欲望を吐きだし、倒れこみそうになった俺を玲が支える。
「陽先輩、大丈夫ですか?」
「うう......」
「いやー、すごく色っぽい声だったね。陽くんがそんな声を出せるなんて、びっくりしたよ」
「ほえ......?かずや、さん......?.......はっ!」
リビングから現れた和弥さんを、ぼーっとしながら見つめて数秒。俺は今さら我に帰る。
「あ、あ、あ、」
「あ、かわいーねー。照れてる照れてる」
「ちょっと、父さん。先輩を変な目で見たら、父さんでも許さないから」
そう言った玲に抱きしめられる俺だけど、今は全然幸せな気持ちにならないし、ドキドキもしない。親子でなんて会話してんだ。このバカ親子。
げっそりする俺を構わず、二人はどんどん会話を進めていく。
「バカ言わないでくれ。俺には太樹だけだよ」
「その太樹お父さんは?」
「あまりによがりすぎて、気絶しちゃったみたい」
「いい歳して無茶させないでよ。お父さんが可哀想」
「まあまあ。それより、今度みんなでシてみないかい?きっと楽しいよ」
「4P?いいね。興味あるかも」
「いいわけあるかーーーーー!!」
いやらしい笑みを浮かべ、良からぬことを考えるバカ親子に俺は耐えきれず大声をあげる。その際、玲の頭を引っぱたこうとしたが、ひょいっと避けられてしまった。
「ちょっと、先輩。いきなりうるさいです」
「陽くん。もうちょっと静かにしてくれないと、ご近所迷惑になっちゃうから」
俺を見つめるにこやかだけど冷たい四つの瞳。
どうして俺が責められた気分にならなきゃいけないのだろう。
この変態親子とこれからも付き合っていかなければならないと思うと、胃がキリキリと痛む俺だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
280 / 343