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「ストーカー......」
俺がそう呟くと、鈴原は焦ったように説明しだす。
「いやいやっ!やめてください!さすがの俺でもそんなことしません!」
「......」
「父さんが再婚してっ、あ、戸籍上は違うんですけど、今まではよく家に来る程度だったその人と一緒に暮らすことになって、新しい家を建てたんです!」
なんか、焦ってる鈴原がかわいく見える......。
「先輩?聞いてます?」
「あ?......き、聞いてる!それで何だよ?」
やば、馬鹿か俺。何見とれてんだ。
気を取り直して、話を聞く。
「それで......しばらくは一緒に住んでたんですけど、俺、中学は中高一貫の私立校に通ってたから転校はしなくて、その家からだと中学校が遠いってわがままを言ったら、ここを一部屋使っていいと言われたんです。あ、ここ、父さん達が管理人なので......」
「ふーん」
息子を私立校に通わせたり、新しい家を簡単に建てたり、このマンションの管理をしていたり、こいつの実家はなんだか凄そうだ。
「だから、ストーカーではないんです!」
必死でストーカーを否定する鈴原。
でもなんだかなぁ。
「それはわかったけど......、なんで私立やめて、公立の高校来てんだよ」
「っ!そ、それは......先輩に近づきたくて......」
「やっぱりストーカーじゃねえか!」
つまりこいつは引っ越して来てから俺のこと好きになったのか?
好きになられたきっかけはわからないけど、今まで接したことがなかったのに告白された理由はわかった。
てゆうか隣の住人の顔覚えてないとか、ちょっと反省だ。
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