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土日が過ぎて、月曜日。
鈴原はあれから毎食作ってくれて、今日は弁当まで渡してきた。
「手作り弁当とか恥ずかしいからやめろ」と言ってしまったが、いつもは学校の購買のパンだったから実はちょっとうれしい。鈴原の作るものは全部うまいし。
ぜったい言わねえけどな。
昼休みのチャイムが鳴ると、翔平が自分の椅子を持って俺の席に来る。支倉はもともと俺の隣の席なので、いつもの三人で昼食だ。
弁当箱を開けると、卵焼き、タコさんウインナー、唐揚げなど弁当の定番料理が詰まっていた。
「何それ、手作り弁当?陽ちゃん作ったの?」
翔平が珍しそうに聞いてきた。
「いや。これは鈴原が......」
「......へー」
やべ。
翔平の顔が不機嫌になった。
翔平に鈴原の話題はタブーらしい。
「あー......いや、これは......」
「いいよ別に。付き合ってるんだし普通じゃん?」
「いいよ」って顔じゃないだろ。
翔平はなんでこんなに鈴原が嫌いなのか。
尋ねたい気もするが、なんとなくやめておいた。
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